環境ホルモン濫訴事件:中西応援団(判決確定につき、新規投稿受付は停止)


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□記事番号 1659 に関する記事

記事番号:1659
タイトル:【傍聴メモ2006/12/01(1)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/06(Wed) 20:15:02
URL:未入力
傍聴人は確認した範囲で23人。あと3人程度は増えたかもしれない。
甲23号証(有薗さんの陳述書)提出
乙11,12号証提出
前回原告が提出した調書の誤記訂正(ベンゾaピレンのaが抜けた、といったもの)

被告主尋問。
名前、生年月日、職業、住所、ウソを言わないという宣誓
録音しているのでマイクを意識してはっきり答えるように、という注意があった。

(例によって手書きのメモからなので、完全に再現とはいきませんが、できるだけ正確に内容を書くよう努力します。ミス、間違いに気付いた方がいらっしゃいましたら、訂正や追加をお願いします)

Q.乙11を示す。陳述書の文書自体はどうやって作ったのか。弁護士が作ったのか中西本人が作ったのか。
A.自分で書いた。
Q.訂正、補充するところはあるか。
A.番号が違う所と年号の記載が1つ違う。
Q.大見出し12,13のところか。
A.はい。松井さんがナノで科研費をもらった年が2005年となっているが2006年に訂正。
Q.陳述書、3ページ上から3行目。環境リスク学の研究、環境リスク管理、とあるがこの2つはどういう関係か。
A.環境リスク学というのは私が使い始めた。英語ではmanagementが入るから環境リスク管理となる。同じ意味。
Q.環境リスク学についてどういう立場か。
A.1970年代から。それ以前からも研究がなされていた。環境問題全体を考えるために環境リスク学を提案した。
Q.7ページ。リスクコミュニケーションとは何か。何か強調したい点、補充したい点はあるか。
A.リスクの大きさ、性質について、立場の違う人の間で情報を共有する、考え方を共有すること
Q.リスクコミュニケーションと環境リスク学の関係は?
A.リスクコミュニケーションは伝えるということ。最初にリスク評価が必要。その評価をするのがリスク学。リスクの大きさを正しく伝えるために必要。
Q.雑感は1998年4月から始めているが、どういう経緯で始めたのか。
A.研究をなるべく多くの人に伝えるため。最初は「下水道通信」という手書きのものだった。その後、購読料ありの「水情報」を20年出して、その後インターネットの雑感に移行した。
Q.ネットの方が効果的か。
A.水情報の時は読者が1500人いかなかった。(印刷するため等の、中西個人の)支出もあった。ネットの場合はレスポンスが早い。
Q.アクセスの数は?
A.週に8000。
Q.更新頻度は?
A.週に一回。
Q.テーマは何か。
A.環境についてできるだけ正しい情報を出すこと。報道などの解説と批判。
Q.読者(どんな人が読者か)のイメージは?
A.基本的には専門家。環境科学以外の人もいるけど専門家。市民団体もいるがやはり専門家だろう。
Q.シンポジウムについて、(本件の原因となった)7回目以前はどうだったか。
A.よく知らない。
Q.シンポジウムと環境ホルモン学会の関わりを意識していたか。
A.座長を頼まれたときに、環境省のかみや課長から説明された。3回以降は環境ホルモン学会がやっていた。7回目の第6セッションだけは、環境省の意見を入れた。8回以降は学会とは別になり、9回以降は(シンポジウムの)名前も変わった。
Q.環境ホルモンの研究に反対していたか。
A.「環境ホルモンで人類が全部亡びる」「ダイオキシンの影響が大きい」といったことには反対していた。研究については反対しなかった。JSTの(環境ホルモン研究の)CRESTを立ち上げた時は案を私が作成した。統括者の名前も申請した。その研究費のほとんどは、環境ホルモン学会の幹部に流れた。
Q.現在でも環境ホルモンの研究をしているか。
A,ダイオキシンの研究をしてきた。原因が農薬であることを突き止めた。環境ホルモンはリスクの研究をしている。本が出ている。「フタル酸エステル」が中西・吉田・内藤の共著、「ビスフェノールA」が中西・川崎・宮本の共著。
Q.パネルディスカッションについて、補充などはあるか。
A.副座長が京都大の内山さんだった。2人ずつパネラーを選ぶことになっていた。中西は、ジャーナリストで若い人をと考え、一人は山形さん、もう一人は立花ゼミの学生さんをと考えた。環境ホルモンが危ない、という本を出したみどりしんやさんを探して、お願いした。そうしたら「5年たっているので自信がない」と断られた。この時、よく勉強しているので日垣さんがよいのではないかと言われた。内山先生は、吉川さん、松井さんを選んだ。吉川さんは、厚生省の人で、リスクコミュニケーションをやってるからという理由だった。松井さんは、論客だから、という理由だった。それでOKした。その後、木下先生を加えて欲しい、どうしても3人にしてほしい、と言われたのでOKして、5人ということで始めた。
Q.アブストラクトについて。内容を変えてほしいと言った理由は?
A.第6セッションの主旨にはずれていたから。リスクコミュニケーションをどうするかがテーマなのに、汚染など環境ホルモンそのものが内容になっていた。内山先生に意見を聞いたら、不適ということだった。内山先生に(松井さんに)言ってもらおうとしたら断られ、中西さんにやってほしいと言われた。だからメールを(松井さんに)出した。
Q.メールの中の項目(4)(6)は?
A.リスクコミュニケーションについて、環境ホルモン特有の問題については学者としてどう思うか、といった内容。松井さんからは了解したというメールをもらった。
Q.当日はどうだったか。適合していたか。
A.環境ホルモンそのものの話だった。リスクコミュニケーションについて話をしているのに、どうしてこういうことになったか意外だった。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1660
タイトル:Re: 【傍聴メモ2006/12/01(2)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/03(Sun) 01:15:31
URL:未入力
(続きです)

Q.会場で全て発表すべきだという原告の主張についてはどうか。
A.(会場では)間違ってマイナス(=害なし)という、という話があって、危険だと強調すればいいというものではない、と言った。他については、共通で議論することでもないし、時間もなかった。
Q.甲1の雑感で何が言いたかったのか。
A.どうやって誤解無しに伝えるか、を議論している場で、急にナノのことが出て、ショッキングな(新聞の)見出しが出てきた。リスクコミュニケーションを議論する場で、最もリスクコミュニケーションとして間違ったことをしている、と思ったので書いた。他に、大学の先生がしばしば間違っているということがあるので、それについても書いた。
Q.産業構造審議会で資料を出しているが?
A.環境省の会議での資料。リスクコミュニケーションでのメッセージの作成方法について。メッセージを明確にするとか、根拠をはっきりさせ、検証できるようにする、といった内容。
Q.原告のナノへの言及はどうか
A.ナノの有害性はまだよくわからない。注意が必要。また、原論文にも問題があるし、新聞記事にも問題がある。
Q.甲1の「驚いた」は何に驚いたのか。
A.リスクコミュニケーションのあり方を議論している場で、やってはいけないと殆どの人が思っていることをしてしまったことに驚いた。
Q.スライド本文はどうだったか
A.読めなかった。
Q.見出しは?
A.「ナノ粒子、脳に蓄積」とあった。数日前に読んだ論文が紹介されているのではないかと思った。その論文には問題があった。
Q.環境ホルモンの問題とナノの問題は同じ構造であることがわかったはず、という原告の主張についてはどうか。
A.環境ホルモンの問題とナノの問題に共通性があるとは考えられない。「解毒機構が無いから蓄積」というが、片方は粒子であることからくる問題で、盲一方はダイオキシンの話。共通性はない。ダイオキシンの特殊性はAHRレセプターにくっつくということだが、ナノ粒子はレセプターにつかない。ナノ粒子は肺にたまるのではないかということが疑われている。酸化ニッケルと二酸化チタンについては、肺での半減期がそれぞれ2ヶ月と2.5ヶ月であるという実験結果がある。ダイオキシンの10年とは大きく違う。
Q.そのような考察は、法廷で話をきいて考えたのか。
A.シンポジウムでは、解毒機構の話は一切でていない。
Q.シンポジウムで、共通性はわからなかったのか。
A.全くわからない。説明はなかった。
Q.「要するに環境ホルモンは終わった、次はナノ」と書いたのは?
A.次はナノへのチャレンジだ、と(松井さんが)言ったから、そう考えていると受け取った。
Q.松井先生が環境ホルモンの研究をやめてナノに入ってきたと思ったか。
A.思わない。ナノの論文は6000件集めている。1995年からサーベイしている。そこに松井先生の名前は出ていない。
Q.誰が(ナノに)移るということか?
A.社会的テーマとしてナノに関心が移った、ということだと思った。
Q.陳述書12ページもそうか。
A.そうだ。
Q.松井さんがナノの研究を始めたかどうかについては?
A.全く思っていなかったが、大学の先生から、松井さんがナノの研究費をとっていると聞いた。研究費をとったこと自体は別にどうということもないが、ナノに移ったと言われたことで訴えているのに、と、びっくりした。
Q.乙8、乙9について。これだけのものが集まったことについて。
A.署名というのもどうかと思った。意見を出してもらって、裁判の足しにと考えた。思ったよりたくさんの人からもらった。住所、名前を出すことが条件だった。勤め人には大変なはず。一人一人が違う側面から捉えている。
Q.(意見書を出したのは)毎回傍聴に来ている人か?
A.そういう人もいるが、それはわずか。
Q.裁判所に言うことはあるか
A.(この裁判に関心を持ったのは)これまでの(中西の)研究を知らない人が多い。ネット上でこんなことで訴えられると自由な批判ができなくなる。「事実」が大事である。(原告は)「こう説明したのにお前はわかっていない」と書いたが、テープが出てきて、言ってなかったことがわかった。事実に対してもっと真剣であってほしい。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1661
タイトル:Re: 【傍聴メモ2006/12/01(3)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/06(Wed) 20:15:39
URL:未入力
休憩をはさんで、中村弁護士の反対尋問。

Q.2005年の雑感289で書いた謝罪は誰に対してか。
A.読者の方への謝罪。もう一つは、自分が間違っているかもしれないとおもった。もしそうなら、松井さんに申し訳ない。
Q.松井さんに対する謝罪をしたのか。
A.もし間違っていたら、謝らなければならない。
Q.甲2の1行目、2行目。286の本文を削除し、申し訳ありませんと書いているが?
A.基本的には読者の方と、間違いがあったら松井さんに申し訳ない。
Q.次の1,2で、二人から抗議があったと書いてあるが、誰か。
A.一人は松井さん。もう一人は、名前を出さないでほしいと言われた。ここで言ってもいいいが……。
Q.吉川さんですか。
A.ご想像にお任せします。
Q.スチレンの定量についてはどなたからか。
A.本人とメールをやりとりして考えを見てもらい、その後雑感に書いた。抗議内容も掲載したいと言ったら、秘密にしてほしいと言われた。だからここでも言わない。
Q.秘密にしてほしいことはどうやって言われたのか。
A.メールでだった。
Q,一切秘密にしてほしいということか。
A.言う必要は無いかもしれないが……松井さんと同じ意見だった。
Q.中西さんとバトルしているのをマスコミにおもしろおかしく書かれたくない、と言う内容ではなかったか。
A.そうだったかもしれない。名前を出してほしくないと。
Q.なぜ原告の抗議に対して謝罪したのか
A,何が言いたいのかわからない。
Q.松井さんも含めて謝罪したのは、もし間違いであったら、と思ったからか。
A.そうです。
Q.「(甲)1に関して、私に非がある」と考えたのか。
A.もう一方から、議事録を使って議論してほしいという要望があった(そういうことをしては議論できないが……)。もし間違っていたら、と思ったから。
Q.調べてから謝罪するものではないのか。
A.私の性質による。
Q.誰からどう抗議されたのか。名前を出したのか。
A.名前は出さない方がいいと思った。
Q.松井さんの名前は出した。抗議について出さなかったのは何故か。
A.調べた上でなら、載せたいと思った。そかしその時点ではそうならなかった。
Q.抗議文を出さなかったのは?
A.出してくれと言われれば出した。
Q.何も言われなかったから出さなかったのか。
A.そうだ。
Q.乙12。ホームページについてのスタンスについて。間違いを指摘されたら修正するとあるが。
A.その時は間違いかなと思ったから、調べると返事した。最終的に間違いは無かった。
Q.最終的に間違いで無かったと思ったのはいつか。
A.京都新聞の記事が入手できなかっった。ネットデータベースに無く、探すのに手間取った。それで、松井さんに(記事の出典について)メールした。4月になってから新聞博物館で記事を入手した。なぜネットに無かったかについては、共同通信の記事だったため、京都新聞側でそのまま公表できなかったのではないかという指摘があった。
Q.ただちに対処するということに当てはまらないのではないか。
A.ただちに取り下げた。そのあと調べると返事した。とにかくwithdrawした。
Q.三月末に、と書いたのは?
A.三月末にやらなければならないと考えていた。
Q.対応が先すぎないか?
A.それなら催促があるだろう。しかし無かった。
Q.謝罪しなければならない立場の人の常識的なやり方か。
A,わからない。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1662
タイトル:Re: 【傍聴メモ2006/12/01(4)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/03(Sun) 01:18:54
URL:未入力
(続きです)

Q.原告が環境ホルモンについてどういうスタンスでやっていたか知っていたか?
A.研究していたことは知っていた。(環境ホルモンについては)人類の重大事のように言う人もいるが、そういう人ではないと思った。2000年ごろ、琵琶湖に入る環境ホルモンの研究をしていた。ビスフェノール、ノニルフェノールの問題は、人間の尿によると報告していたので、冷静な研究者だと思っていた。
Q.アブストラクトがセッションの目的から外れているということだが、陳述書の(1)ー(6)についてのどれかか、あるいは全てか。(この1−6は、中西→松井のメールで、シンポジウムの発表内容について再考を促した際のメールの過剰書きの項目である)。一部でもよいのか。
A.そうです。
Q.「最終的な判断は……」とある。何をどう話すかは松井先生にゆだねられていたのではないか。
A.会にはテーマがある。テーマに沿っていただくのは当然。しかしあまり細かいことまで決めるのは……。
Q.打ち合わせはあったか。
A.あった。
Q.内分泌撹乱物質について15分、2回目にリスクコミュニケーション、という話があったか。
A.覚えていない。
Q,乙5−2、15ページ。松井さんの発言が終わった後の内山さんの発言「後半での第二ラウンドにコミュニケーションのことをお話いただけるということでしたので、お願いします。」とある。記憶しているか。
A.リスクコミュニケーションについて話さなければならないのに、前半では話がなかったので、後半こそとお願いしていると受け取った。
Q.内容は全部聞いていたか。
A.はい。
Q.全部理解できたか。
A.難しい。
Q.環境ホルモンは終わった、とは?
A.次はナノへのチャレンジと言ったから、そういうことを言ってるのかと思った。
Q.甲1「……終わった。」「要するに……終わった」。松井さんが言ったということか。
A.言ったとは書いてない。そういう意味だと思った。
Q.陳述書に書いてある「終わった」と「一段落した」は同じか。
A.表現の問題だ。
Q.ナノ粒子の有害性を問題にしよう。「大きな問題」というのは同じことか。
A.同じではない。
Q.松井さんがナノの研究をテーマにすると思ったか。
A.松井さんがナノの研究をテーマにするとは思わなかった。社会として次の問題はナノだという主張と受け取った。
Q.甲8の13図は見ることができたか。(京都新聞記事)
A.見出しは見えた。
Q,どこに居たのか。
A.ステージの上。後ろを見てスライドを見ていた。
Q.13図までに、解毒機構について説明していたことはわかったか。
A.11図は解毒機構でした。12図はベンゾaピレンの代謝メカニズムだった。
Q.13図と甲1の6行目について。「スライドに出た記事が、何新聞の記事かは分からなかったし、見出しも、よく分から なかった(私の後ろにスクリーンがあり)ナノ粒子の有害性のような記事だったが、 詳しくは分からなかった(読みとれなかった)。」とあるが、記事はスライドで見れなかったのか。
A.見てます。
Q.「環境ホルモンは終わった。次はナノ」とはどういう意味か。
A.(松井さんが)自分で始めるとは思わない。次はナノですという発言に驚いた。リスクコミュニケーションをいかにすべきかを考えるシンポジウムで、リスクコミュニケーションとしては最もやってはいけない方法でやったから驚いた。
Q.なぜその場で原告に言わなかったのか。
A.false nagateve, positiveの方が重要だと思った。全てを座長が取り上げることはない。
Q.乙11陳述書10項12ページ。「まさに……」大事なことを取り上げなかったのは議長の職責としてどうか。(リスクコミュニケーションとしてはやってはいけないことをしたというのはシンポジウムにとって重要なはずだが、なぜ話題にしなかったのか、という意味)
A.たった1つか2つだけを取り上げる。ここで議論すべきものは何かを3件ほど選んだ中に入らなかった。
Q.「議長には制約」乙11,11ページ。他のパネリストの発言の関係か
A,その通り。
Q.乙5−2。28ページ。パネリストが終わって司会を引き継いだ直後、「プレゼンテータのお二方……」でfalse negativeの話をしているが、ここで指摘してもよかったのでは。
A.議題の選択の問題。
Q.シンポジウムの終了後に確かめなかったのか。
A.していない。
Q.発言の主旨を確認しようと思わなかったか
A.非常にまずいことで、確かめる必要もない。
Q.人を批判するとき、前提を確認しているか、
A.今回は間違っていない。
Q.一般論として確認するか。
A.書いてあるものが全てである。質問することはある。書き手にとっては書いたものが全てである。
Q.ホームページの影響の大きさについて。1456000人が見に来ているが、特に他人の批判をすることに基準はないのか。
A.間違っていればそれだけのアクセスはないはず。
Q.書いていいことと悪いことの基準はないのか。
A.私の基準でやっている。間違いがあれば直す。
Q.間違いがあれば事後的に直せばよいのか。
A.間違いが無いように努力している。
Q.原告からの抗議を出していないのは。
A.調べてからにするつもりで、まだ時期ではなかった。掲載しろという要求もなかった。
Q.学問的な批判とは。
A.リスクコミュニケーションについていえば、従来の学問とは違う。どうやって伝えるか、が学問の内容。リスクコミュニケーションの内容について述べることは学問的な批判である。
Q.ある人がリスクコミュニケーションについてやったことについて批判するというのは
A.仮定が多くて答えるのが難しい。
Q.原告の主張する、学問の発展の方法……

裁判官「答えやすい質問にしてください」
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1663
タイトル:Re: 【傍聴メモ2006/12/01(5)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/03(Sun) 01:19:40
URL:未入力
ここで神山弁護士に交代。

Q.準備書面2(H18.1.25)4−5ページ。被告「社会が興味を持つべきテーマはもはや環境ホルモンではなくナノ……」重要な問題提起では
A.(環境ホルモンは)松井さん個人ではなく社会的な問題ではない
Q.受け取ったことは正しいか。
A.その時受け取ったことは正しかったと思う。
Q.代謝のメカニズムと解毒機構は同じか。
A.同じ。
Q,12図についてどうか。
A.代謝の中の1つが解毒機構である。
弘中「裁判で使ってない資料を使うな」(示された図は、前回傍聴人に配られたスライドの印刷物で、甲8と一致していなかった)
Q.(甲8を示し)9図のインディルビンについて。速やかに尿に……とあるが
A.この図は、ダイオキシンとインディルビンが同じ遺伝子を動かすとしか言ってない。
Q.尿に排出されない、の意味は。
A.結果論だ。
Q.毒性に違いはないのか。
A.メカニズムがどうかはわからない。
Q.研究室でダイオキシンの研究をしているのか。横浜国大でか。
A.東大。
Q.横浜に移ってからは?
A.当然やっている。ガスマスでやった。(高価な分析装置が売れたので装置の)メーカーに喜ばれた。
Q.ダイオキシンについて毒性はないのか。
A.量、形について言わないと意味がない。今、日本人が摂取していることが問題。
Q.リスクの計算について、松井さんと考えが違うか。
A.松井さんがどう言っているかは知らない。WHOや厚生省の出したものを使ってやっている。
Q.死、癌になるということか。
A.違う。親が摂取したものが胎児に伝わり、性器に異常が出るといったこと。
Q.生まれることができるかどうかについては。
A.わからない。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1664
タイトル:Re: 【傍聴メモ2006/12/01(6)】修正追加以外の議論は別スレでお願いします
名前:apj
投稿日時:2006/12/03(Sun) 01:42:53
URL:未入力
ここで中下弁護士に交代。(だと思う、実は私、中下さんと長沢さんの顔と名前が一致してないので間違ってるかも……)

Q.「間違いがあれば」の意味は
A.新聞記事が入手できなかった。新聞に問題の論文が出ていないのではないかと思った。後で記事を入手していたら、思っていた通りの論文が出ていた。
Q.抗議文(2005.1.17)の内容は?
A.いくつjかあった。あとで考えると違っていた。はっきり覚えていない。
Q.「私はこのような発言はしていない」と強い言葉で書かれているがどうか。
A.私が言っていること、書いていることと(抗議文の内容が)あまりにも違う。
Q.「言ってないことを言ったと言っている」(と強い調子で抗議しているわけで)あなたの認識を聞いている。
裁判官 時間を超過している。
Q.提訴後、裁判について書いたのは?
A.リスクコミュニケーション……(この部分、メモできず。すみません)
Q.学問的批判ではないのでは。
A.そういうものもあるし、そうでないものもある。

尋問終了。

裁判官「陳述書甲23が提出された。有薗さんについては取り調べの必要はないと判断する。裁判所としては終結に適したと考えている」
弘中「書面を出す機会を与えて欲しい」
裁判官「最終弁論期日は、今日の尋問調書も踏まえて、2月2日(金)午前10時とする」


終わった後の弘中弁護士のコメント。

・終わり方にちょっと安心。
・裁判所が責任の振り分けが必要と思っている時は、和解を勧めるなど、気を持たせるのが普通。ところが次回は最終です、となって、和解の「わ」の字も出てこなかった。
・尋問について反論しても良かったが、最終準備書面を書けばよいと考えている。
・これまで、裁判長は替わっていない。最終弁論が2月2日ということは、2月中に結審すれば自分で判決を書けるということ(年度が替わると裁判官が異動する可能性がある)。
・裁判所からは尋問調書が来る(録音したものを編集して読みやすくしたもの)。

口頭弁論の終結の効果(民事訴訟法に定められている)。
・終結時までに出されたものが審理の対象となる。
・後から証拠が見つかると、弁論の再開の手続きをしてからでないと審理できない。
・後は裁判官の仕事になる。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1666
タイトル:修正にしくじりました。
名前:apj
投稿日時:2006/12/03(Sun) 01:43:32
URL:未入力
メモ(6)の最初の3行に余計なものが入ったので、訂正を投稿しようとしたところ、操作を間違えて編集途中のもの(No.1665)を出してしまいました。それで、No.1665を削除しました。その後、メモ(6)を直しました。
見苦しくなってすみません。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1681
タイトル:ちょっと追加
名前:傍聴した人
投稿日時:2006/12/06(Wed) 18:50:37
URL:未入力
>裁判官 時間を超過している。

このタイミングだったかどうかは定かではありませんが、裁判官は激昂してわめき散らす弁護士に対して、「もうそのくらいで十分でしょう」とたしなめたと思います。

多分叫んでいた弁護士はあまり認識してないでしょうが、傍目には「引導を渡されたな」と感じました。
[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1685
タイトル:原告側は訴因の立証に成功したか?
名前:ham
投稿日時:2006/12/08(Fri) 13:22:34
URL:未入力
>このタイミングだったかどうかは定かではありませんが、裁判官は激昂してわめき散らす弁護士に対して、「もうそのくらいで十分でしょう」とたしなめたと思います。
>
>多分叫んでいた弁護士はあまり認識してないでしょうが、傍目には「引導を渡されたな」と感じました。

私には中下裕子弁護士は「激昂して」とは見えませんでした。なかなか自分たちの描いたような立証ができなくて、(反対尋問で)苛立って、大声を上げて挑発してみた、というところでしょう。

かなり品(しな、ではありませんヒンです)がよくなかった。
その意味では弁護士の「格」にはムーデーズの格付けの格と品格の格があるな。
平然とウソをつく犯罪者に権力を背景に恫喝を加えて自供を得ようとする検事をテレビでよく目にする。時にはドーカツも有効なのかもしれないけど、
民事では論理で証を立てましょう。その方が裁判官に説得的です。
聞いていて、松井証人尋問では、まったく名誉毀損の立証ができていなかったな。加えて中西証人の反対尋問では証言を崩せなかった。だからいらだっていたように見受けられた。
なにせ担いだお神輿がまるで「俺様流」で説明しなくとも分るやつは分るという世界のお方だし、弁護士は弁護士で「わめき散らす」ように受け止められてしまうようでは、原告に勝ち目はまづないな。両者の証言をよーく読んでみると、唖然、呆然、愕然、としてくる。
松井さんの証言読んだら、(松井センセイ誤解されてる)という院生の支持者もさすがにしり込みするするだろうな。
さてと、少し早いが私設裁判員として、判決を書いといてみようかな。

[返信] [削除] [修正]   .

記事番号:1686
タイトル:Re: 原告側は訴因の立証に成功したか?
名前:chem@u
投稿日時:2006/12/08(Fri) 19:48:14
URL:未入力
>さてと、少し早いが私設裁判員として、判決を書いといてみようかな。

松井さんの損害賠償請求その他諸々は棄却される流れと見ますが、中西さんの反訴はどうでしょう。
違法訴訟とまではいえない、となるか、名誉毀損に名を借りた違法請求と認定されるか。
[返信] [削除] [修正]   .

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