HOME | TREE表示 | BOX表示 | 使用上の注意 | 過去ログ | 文字検索 | 管理 |
□記事番号 1657 に関する記事 |
|
記事番号: | 1657 |
タイトル: | 昨日横浜、今日はつくば |
名前: | 酔うぞ |
投稿日時: | 2006/12/03(Sun) 01:05:36 |
URL: | 未入力 |
金曜日に横浜地裁で傍聴して、土曜日は筑波大学で開かれた情報ネットワーク法学会の年次総会・研究大会に参加してきました。 顔見知りの法学者・研究者の方ばかりですから「昨日中西裁判の被告人証人調べで」なんて話をすると「あ、名誉毀損ね」とわたしの知人は皆さんこの裁判をご存じです。 ところで、わたしのブログ「酔うぞの遠めがね」の記事で彦根市長が飲酒運転の報告を義務づけないとしたことについて週刊新潮が「バカ市長」と書いたことを「バカ市長は名誉毀損だ彦根市長が訴訟を起こしたことを取り上げています。 http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2006/11/post_1652.html この記事に、ネット上の名誉毀損問題にはもっと法的処置を厳しくするべきだ、との論点から小倉秀夫弁護士がコメントしています。 実は、小倉弁護士はネット内ではどちらかというと表現の自由を重要視する人が多い(わたしも含む)ところで、法的措置を促進するべきだといった少数意見を発表しています。 このために、ご本人がボロボロに言われているのですが、つくばではラーメン屋で「あの事件の被告は・・・」などという話を仲良くやってきました。 というか前から顔見知りだから、ネット内でも「困るといわれても意見は変えない」とかやっているわけです。 ここらヘンに、名誉毀損の線引きの所があるかと思いますが、金曜日の被告証言で中西先生にしつこく「本心は・・」のようなことを原告側弁護士が「質問」していましたが、ネット上での論争が名誉毀損になりかねない罵倒になる時の多くが「本当は」とか「思っているのは」とか「分かっているはずだ」というような、恨み言というか気持ちの問題を正面に出したときから始まるように思います。 名誉毀損にならないためにとして「批判はよいが非難は良くない」といったことを言うことがありますが、これだと「批判と非難はどこで区別するのだ?」となってしまいます。 逆に言えば、非難しようが罵倒しようが相手が「これは名誉毀損で訴える」としない限り裁判沙汰にはなりません。 これを逆に解すると、何もしていなくても「こう思っているだろう」と訴訟に巻き込まれる可能性は皆無ではないわけです。 こんなことでは裁判が成立しませんから「思っている」は主にはならなくて「こんな事をやった理由はこう思っているから」と従にするわけです。 これが「名誉毀損裁判における事実関係」という部分になります。 中西裁判では、当初から「原告は名誉毀損の事実は何だと言っているのだろ?」と話題になっていました。 実質的に金曜日の証人調べで弁論は集結していますから、結局は原告側は「名誉毀損の事実について確たる主張はない」と言えます。 にもかかわらず実質2年間の裁判とは、大変ですよ。 |
|
[返信] [削除] [修正] . | |
HOME | TREE表示 | BOX表示 | 使用上の注意 | 過去ログ | 文字検索 | 管理 |