著作権法に関するメモ
- 本件訴訟にあたって,まず入手したのは,「著作権法 第3版」(中山信弘著,有斐閣)と,「著作権法 第4版」(岡村久道著,民事法研究会)の2冊。いずれも最新版を買ったが,岡村先生の本は既に第5版が出ている。中山先生の本はいわゆる教科書っぽい,岡村先生の本は実務寄りの印象。本人訴訟の常で,裁判が始まってから本屋に走る羽目になるw。
- 控訴審までおいかける必要があるが,最近でた裁判例「令和3年(ワ)第4491号 損害賠償請求事件」判決(筆者がマーカーを附したコピーはこちら)。被告が,第1回口頭弁論期日の前に別件訴訟の訴状を公開したことが,著作権法違反にあたるとされた例。訴状が未陳述であったために,著作権法40条1項の類推適用又は準用が認められなかった。陳述後であれば判断が異なったと思われる。
- 著作権法40条1項と、民事訴訟法との関係については、「関西大学・栗田隆:著作権法注釈」の記述がよくまとまっている。