ネット評論と濫訴を考える会について
本件訴訟は2007年3月に第一審判決が言い渡され、既に確定しています。このページは、ネット上の表現を巡る紛争の記録として、そのままの形で残しているものです。
この会は、横浜地方裁判所平成17年(ワ)914号損害賠償請求事件(原告:松井三郎、京都大学 被告:中西準子、産総研)において、ネット上で行われた評論についてこのような訴訟を起こすこと自体に問題があるという認識のもとに、被告の中西氏を支援する目的で作られたものである。今のところ、ボランティアで活動している。
組織(こんなメンバーでやってます)
- 会長:山本洋三(酔うぞ)
- 会社役員・古手のネットワーカ。
素人ながらネットワーク上の種々のトラブルを見て法律の勉強を始め情報ネットワーク法学会・会員になっています。
法曹人(弁護士など)ではないのですが、それゆえに法廷で問題を解決することかどうかがアイマイなケースについてもより良き解決を図るべきだと考えています。
ところが今回の裁判はそもそも裁判で争うべき問題なのか?と直感的に思いますし、中西先生のお話を聞いてもやはり裁判にする前にやることはもっとあるだろう、と感じます。
裁判に至るきっかけが日記(中西先生の「雑感」)に記述した内容であるのですから、最近では大流行のブログなどもいつ訴訟されるのか分からないとも言えます。
こんなことでブログの発言が萎縮するようだと健全な批判によってより良き社会を目指すという人類共通のテーマに反するとすら言えるでしょう。
十分な議論検討が必要だと思っています。 - 事務局:天羽優子(apj)
- 山形大学理学部物質生命化学科助教授。水商売ウォッチングの中の人。専門は化学物理で、液体の分光学的研究。理学部なりの社会貢献の一環として、科学的に怪しい水宣伝に対して実名で批判と議論を行ってきたが、コンサルタントやご用聞き学者を批判した程度でいちいち提訴されるようでは困る。本件訴訟では中西氏に勝ってもらいたいと考えて応援することにした。主にこのウェブサイトの構築と編集を行っている。
- 事務局担当:浜田 弘
- 会社役員。
「中西雑感」が名誉毀損で提訴されたのを知ったときに、最初に考えたのは“これで雑感が読めなくなるな”というものでした。私は中西雑感と安井さんの「市民のための環境学」の古くからの愛読者です。
裁判のごたごたに巻き込まれてまで手間隙かけて専門的情報をただで出す義理はないもんな。
読み続けた理由は、「いまひとつの視点」つまり別な角度からの見方が示されていたからです。
しかも実名で批判するから面白い。めったにないけど褒められる人も実名。 - 会計:(現在調整中)